韓国の天然記念物に指定されている慶尚北道(キョンサンブクド)慶州(キョンジュ)在来種の犬「トンギョンイ(東京犬)」20匹が、ことし一般の家庭に初めて渡されることになりました。
「トンギョンイ保存協会」が明らかにしたところによりますと、今月20日に理事会を開き、厳しい基準と審査を経て生後2~3か月のトンギョンイ20匹を一般家庭に渡すことを決めるということです。
トンギョンイは、韓国で最も古い在来の犬で、尻尾が非常に短いのが特徴です。
これまでは純粋な血筋を守るために外部に出すことを厳格に禁じてきましたが、優れた在来種のトンギョンイを世の中に知らせ、個体数を増やすためにこのような決定を下したということです。
現在、慶州には487匹が専門的に飼育されています。
「トンギョンイ」は、慶州の古名だった「東京」で飼育される犬という意味で、日本の東京都とは関係ありません。日本による植民地支配時代には絶滅の危機にさらされていました。
珍島犬に続いて2012年11月に天然記念物に指定されました。