鳥インフルエンザ発病の疑いがあるという通報が3日に受け付けられた、京畿道抱川市の産卵鶏農家で採取した試料からH5型の鳥インフルエンザのウイルスが検出され、鳥インフルエンザが首都圏まで拡散するのではないかという懸念がもたれています。
京畿道が、3日に明らかにしました。
首都圏の家禽農家でH5型の鳥インフルエンザのウイルスが検出されたのは、この冬に入って初めてのことです。
これまで鳥インフルエンザが発生したのは、全て鴨飼育農家であり、養鶏農家から鳥インフルエンザのウイルスが検出されたのもはじめてです。
これにより、ウイルスが検出された農家で飼育していた19万7000体の鶏を、予防のため殺処分することにしました。
また、道は、鳥インフルエンザの拡散を遮断するため、農林畜産食品部の指針に沿って31の市・郡を対象に、3日の午後3時から48時間家禽の移動を中止するように命令する「スタンドスチル(Standstill)」を発動しました。
道は、今回見つかったウイルスが高病原性かどうかを調べるために、農林畜産商品部検疫本部に精密検査を依頼していて、2日以内に結果が出るということです。
抱川は、韓国最大の鶏産地の一つであり、現在291農家で合計815万5000体の鶏を飼育していますが、1年前に31の農家で鳥インフルエンザが発生し、当時飼育していた鶏255万5000体の鶏を殺処分するなど、大きな被害を受けました。