韓国最大の鶏産地の京畿道抱川市の産卵鶏農家から3日、H5型の鳥インフルエンザのウイルスが検出されたことで、精密検査が行われましたが、検査結果、高病原性鳥インフルエンザだったことが明らかになりました。
農林畜産食品部が4日発表したところによりますと、今回検出されたのは、高病原性H5N6型だということです。
抱川市は、首都圏であるうえに、平昌冬季オリンピックが開催される江原道からも近いため、オリンピック開幕をおよそ1か月前に控えている現在、当局は、防疫により一層力を入れています。
今回の調査で、抱川市の農場に出入りしていた車が、京畿道南部や江原道原州・横城などの農家にも出入りしていたことがわかりましたが、接触があったとみられる農家を対象に精密検査を行った結果、今のところ異状はないということです。
農林食品畜産部の金瑛錄(キム・ヨンロク)長官は、この日、京畿道庁の鳥インフルエンザ対策本部を訪問し対応状況を確認するとともに「オリンピック開催地の江原道に近い抱川で鳥インフルエンザが発生したことにより、状況は新しい局面に入った。鳥インフルエンザ拡散を遮断するために、より徹底的な防疫が必要だ」と強調しました。
農林食品部は、対策として、各農家で卵を搬出する前に簡易検査を行うとともに、搬出先の物流業者や搬出回数を制限するほか、物流拠点や農場に出入りする車両に対する管理や防疫を強化していう方針だとうことです。