教育部は、朴槿恵前政権が進めていた小学校の教科書にハングルと漢字を併用する案を、事実上白紙化したもようです。
教育部は、先月末にホームページに掲載した「教科用図書開発のための編修資料」の修正版の中に、小学生用の漢字300字は含めず、中学・高校生用の漢字1800字だけを盛り込みました。
教科書で漢字を併用するには、教科書編集の指針となる、この編修資料にもとづかなければなりません。
このため小学校での漢字併用政策は事実白紙化されたという見方が出ています。
教育部は朴槿恵政権だった、おととし末に、2019年からは主な学習用語の理解に役立つと判断される場合、全部で300字を上限に、教科書で漢字を併用できるようにする方針を発表していました。
これについては、当時、韓国語には漢字が多いだけに、思考力と言語能力の向上に役立つとして歓迎する側と、小学生の学習負担が重くなるとして反対する側の意見が対立していました。