韓国の情報当局は去年11月に南北の軍事境界線上にある板門店で亡命してきた北韓軍兵士1人が犯罪に関わっていると述べていることから、事実関係について調査しているもようです。
情報当局の話によりますと、韓国の軍と情報機関の国家情報院が、北韓を脱出した住民に対して、韓国に入った動機や経路などを調査する「合同尋問」を実施したところ、「オ」という苗字のこの兵士が北韓で殺人を伴う犯罪を犯したと自ら述べたということです。
ただ、意図的なものなのか、事故によるものなのかについては追加の調査が必要だということで、関係者はコメントを避けました。
この兵士の犯罪が事実と確認された場合、「北韓離脱住民法」に基づいて韓国政府の保護対象者から外れることはありますが、政府がこの兵士を北韓に送還する義務はありません。
この兵士は去年11月、非武装の状態で軍事境界線付近まで他の北韓軍兵士らから銃撃を受けながら韓国へと逃走してきました。
兵士は銃撃によるけがから順調に回復しており、医師らは今週にも退院を認めるかどうか判断するとしています。