韓国の半導体メーカー、三星電子とSKハイニックスの去年の売上が100兆ウォンを超える見通しです。
SKハイニックスが25日、公表したところによりますと、去年の売上はおととしに比べて75%増えて30兆1094億ウォン、営業利益はおととしの4倍を上回る13兆7213億ウォンとなったということです。
三星電子は今月31日に、去年10月から12月期の業績を発表する予定ですが、去年、半導体部門だけで、売上74兆ウォン、営業利益34兆ウォンとなると推計されています。
この2社の業績を合わせると、半導体の売上は100兆ウォンを上回り、営業利益は50兆ウォン近くになるとみられます。
特に、この2社の去年の営業利益率は、製造業では異例の40%台後半となっています。
これは、インターネット・データー・センター(IDC)などの成長により、主力事業のメモリー半導体の需要が急激に伸びているのに対して、歩留まり確保の困難や投資への負担などによって供給は制限され、価格が上昇したためとみられます。
業界では今後も、最新のスマートフォンに搭載される先端メモリー半導体の供給不足が続き、AI=人工知能、IoT=モノのインターネットに関連する需要も掘り起こされると期待しています。
韓国は、こうした半導体の業績好調に支えられ、去年韓国の経済成長率は3.1%となり、3年ぶりに3%台を回復しています。
しかし、一部では、半導体事業は2019年をピークに、マイナス成長に転じるとみられるため、これに備える必要があるという指摘も出ています。