37人が死亡、143人が重軽傷を負った釜山北隣の慶尚南道密陽(ミリャン)市の世宗病院の火災について、警察と消防は、27日、火元とみられる1階の応急処置室を中心に原因を調べています。
この火事は、26日午前7時半ごろ、世宗病院の1階付近から出火し、多数の入院患者と医師1人、看護師1人を含む37人が死亡、143人が重軽傷を負ったもので、煙が6階建ての建物に広がったため、窒息死した人が多いものとみられています。
警察は27日、国立科学捜査研究院、消防の関係者とともに出火元とみられる病院1階の応急室などを詳しく調べています。
病院の建物は増築を繰り返していたものとみられ、警察は当初の設計図とその後の変化について関係者から事情を聴いています。
一方、犠牲者の合同焼香所が密陽市文化体育館に開設され、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は27日午前、弔問に訪れ、遺族らに哀悼の意を表明しました。韓国では先月21日、中部の忠清北道堤川市の風呂などの複合ビルで火災が発生し、女性サウナで逃げ遅れた20人を含む29人が死亡しています。