北韓は平昌(ピョンチャン)オリンピック開幕前日の8日を、朝鮮人民軍の創立記念日として平壌で軍事パレードを行う予定ですが、これに対する韓国での批判の声にもかかわらず、軍事パレードを強行する考えです。
北韓は、軍の創立記念日を毎年4月25日としていましたが、創立70周年にあたる今年は平昌オリンピック開幕前日の2月8日に変更し、軍事パレードを行うとしています。これについては、韓国では平和を掲げるオリンピックの精神に水をさす可能性があるとして、批判の声があがっています。
これに対して北韓の朝鮮労働党機関紙、「労働新聞」は、3日付けの紙面で「世界のどの国も、自分の国の軍の創立記念日を祝うのは、ひとつの慣例で常識であるはずだ。韓国軍の創立記念日である国軍の日に国家行事を止めるよう求めても韓国が止めるとは思わない」と述べました。
また、北韓が意図的に記念日を変更したとする批判については「われわれが70年前に2月8日に平昌オリンピックが開かれることを念頭に入れて正規軍を創立したという論理となり、これは詭弁(きべん)だ」と批判しました。
北韓は、韓国でこの軍事パレードに批判があがっていることに反発し、平昌オリンピックを祝うために北韓の金剛山(クムガンサン)で行う予定だった南北合同の文化行事を突然中止すると、先月29日に韓国側に通告しています。