ソウル西大門区にある延世大学の大型総合病院「新村(シンチョン)セブランス病院」で、3日朝、火災が発生し、入院患者ら88人が煙を吸って手当を受けました。
3日午前7時56分ごろ、新村セブランス病院3階から出火し、スプリンクラーが作動したため、火は燃え広がりませんでしたが、患者や職員ら300人あまりが避難しました。
このうち88人が煙を吸って治療を受けました。いまのところ重傷者はいないということです。
火元は、病院本館3階の飲食店の天井付近とみられており、電気系統が原因ではないかと推定されています。
新村セブランス病院は、1885年に創立された歴史のある病院で、延世大学に隣接しており、医学部の付属病院になっています。
韓国では去年12月に中部の忠清北道(チュンチョンブクド)堤川(ジェチョン)にある8階建て複合商業ビルで火災が起きて29人が死亡したほか、1月26日にも南東部の慶尚南道(キョンサンナムド)密陽(ミリャン)市で、病院火災で41人が死亡するなど、去年末から大型の火事が相次いでいます。