李明博(イ・ミョンバク)政権時代に、大統領府青瓦台に対して国家情報院が使途を明らかにする必要がない「特別活動費」と呼ばれる資金を不正に供給していた疑いがある事件で、先に逮捕された李明博元大統領の最側近が、この資金の受け取りや使い道について李元大統領の指示があったと供述していることがわかりました。
検察に逮捕されて取り調べを受けているのは、青瓦台元総務企画官の金伯駿(キム・ペクジュン)容疑者(78)で、「李元大統領の執事」と呼ばれ40年間にわたって李元大統領の財産などを管理してきましたが、国家情報院から4億ウォンを不正に受け取った収賄などの疑いで先月17日に逮捕されています。
検察によりますと、李元大統領の関与について集中的に取り調べたところ、金伯駿容疑者は、資金を受け取る前に李元大統領から指示があっただけでなく、資金の使い道についても李元大統領が関与していたと供述したということです。
検察は金容疑者を5日に起訴する方針で、起訴状に李明博元大統領が共犯者として明記されるかどうかに関心が集まっています。
李明博元大統領には2003年にBBK投資諮問会社が顧客が預けていた資金で株価を操作した金融詐欺事件のいわゆる「BBK事件」と関わりのあるダース株式会社の実質的な所有者だったという疑惑が持たれており、検察は去年12月から捜査を始めています。