韓国の大人10人のうち4人は、年に1冊も本を読んでいないことがわかりました。
文化体育観光部が去年11月中旬から12月末にかけて全国の成人男女6000人と小学4年生から高校3年までの児童・生徒3000人を対象に行った「2017国民読書実態調査」の結果によりますと、2016年10月から2017年9月までの1年間の読書率、つまり教科書や学習参考書、受験書、雑誌、漫画を除いた一般図書を1冊でも読んだ人の割合は、大人が59.9%、児童・生徒が91.7%でした。
これは2015年に行われた前回の調査に比べて、大人は5.4%ポイント、児童・生徒は3.2%ポイント下がったもので、1994年に調査が始まって以来、最も低くなっています。
本人の読書量について「足りない」と考えている大人の割合は、2011年には74.5%だったのが2013年には67.0%、2015年64.9%、2017年59.6%へと、減り続けていて、読書の必要性に対する認識が薄らいでいることがわかりました。
一方、電子書籍の読書率は、大人が14.1%、児童・生徒が29.8%で、2015年に比べて大人は3.9%ポイント、児童・生徒は2.7%ポイント上昇しました。