前大統領の朴槿恵被告の親友で、朴前大統領と共謀して財界に資金拠出を強要したとして職権乱用罪などで起訴された崔順実被告に対して、ソウル中央地方裁判所は13日、懲役20年の実刑判決を言い渡しました。
崔順実被告は職権乱用罪、収賄罪など19の罪状で起訴されましたが、ソウル中央地方裁判所は起訴事実の大半で前大統領の朴槿恵被告と共謀関係を認めました。
ソウル中央地方裁判所は同じ日、崔順実被告側への贈賄罪に問われた韓国ロッテグループ会長の重光昭夫(韓国名・辛東彬)被告(62)に懲役2年6月を言い渡しました。
裁判所は、ロッテグループが、崔順実被告が事実上支配する財団へ多額の資金を提供したのは免税店の許可の見返りだったことを朴槿恵被告も認知していたと指摘しました。
ソウル中地方裁判所は、判決で朴槿恵被告との共謀関係を認めただけに、朴槿恵被告の今後の公判への影響は避けられない見通しです。
朴槿恵被告の公判は、20日までに証人尋問を終え、来月中にも審理を終える予定です。