アメリカのペンス副大統領は14日、北韓との対話について、非核化の方針を理解しているか確認するために行う可能性があるとする認識を示しました。
平昌オリンピックの開会式に出席して帰国したペンス副大統領は現地時間の14日、アメリカのメディアに対して、「アメリカの非核化の政策について、北韓と話す機会があれば、われわれの意図を理解しているのかどうか確認したい」と述べ、北韓が意志を示す前でも、互いの本音を探るための対話を持つ可能性があるという認識を示しました。
トランプ政権はこれまで、北韓との対話は非核化の意志を示すことが前提との立場でした。
しかし「対話は交渉ではない」と述べ、北韓が核・ミサイルを完全かつ検証可能な形で放棄するまで、外交、経済的な圧力をかけ続ける考えを強調しました。
これに先立ち、アメリカのティラーソン国務長官は12日の記者会見で、北韓との対話の可能性について、「互いに意味のある接触をする用意があるかを判断するための話し合いを事前に行う必要がある」と述べています。
このように北韓との対話に前向きともとらえられる発言が相次いでいることから、今後、ニューヨークの北韓国連代表部などを通じた米朝接触が進展するかどうか注目されています。
アメリカは、北韓に対して最大限の圧力を加えていく方針を堅持しているうえ、北韓も韓米合同軍事演習の中止などを対話の前提条件として求めるとみられ、4月に行われるとみられる韓米合同軍事演習の直前に米朝の間で「意味のある接触」が行われない限り、米朝対話が実現する可能性は低いというのが大方の見方となっています。