文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日、大統領府青瓦台で平昌冬季オリンピックに合わせて韓国を訪れたスロベニアのパホル大統領と昼食会を兼ねた首脳会談を行いました。
文大統領は会談で、「平昌冬季オリンピックをきっかけに再開された南北対話が発展して、米朝対話につながり、韓半島の非核化に向けた議論が始まるよう努力する」として、スロベニアの支持を呼びかけました。
また、「今回の会談で、両国の政治、経済、社会、文化などあらゆる分野での実質的な協力の拡大はもちろん、国際社会での両国の協力のあり方についても幅広く意見交換が行われることを期待する」と述べました。
これに対して、パホル大統領は、「武力を使わず、問題を解決しようとする文大統領の政策に希望がある。過去の強硬政策に回帰すれば、国際社会の懸念は、深まるだろう。対話を進めようとする文大統領の勇気と決断を積極的に支持する」と応じました。
また、「北韓の核という安全保障問題を解決するためには、EU=ヨーロッパ連合がより積極的に関与しなければならないと思う。文大統領の考えをヨーロッパに伝える」と述べました。
さらに、パホル大統領は、文大統領にスロベニアを訪問するよう要請しました。
スロベニアの大統領が韓国を訪れたのは、1992年に両国が国交を結んで以来、初めてです。