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政治

韓米の情報機関 米朝対話の突破口開くか

Write: 2018-02-22 14:58:19Update: 2018-02-22 14:58:19

韓米の情報機関 米朝対話の突破口開くか

米朝首脳級会談は、実現には至らなかったものの、会談を進める過程で韓国とアメリカの情報機関の役割が大きかったことが、アメリカメディアの報道でわかりました。
平昌オリンピックの開会式に合わせて韓国を訪れていたアメリカのペンス副大統領と北韓の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長の間で、今月10日午後ソウルで米朝首脳級会談が予定されていましたが、アメリカの強硬姿勢に不満をもった北韓側が直前に取りやめを通告したことが、20日、国務省報道官の発表で明らかになっています。
アメリカの日刊紙「ワシントンポスト」が現地時間の20日、報じたところによりますと、米朝首脳級会談は、ペンス副大統領の韓国訪問期間中、北韓が接触を望んでいるという情報をCIA=中央情報局が入手し、検討が始まったということです。
これまで、米朝対話は、アメリカ国務省やホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)が主導してきたため、CIAの役割が公にされたのは異例のことです。
なかでも、トランプ大統領に信頼されているCIAのポンペオ長官の役割が注目されています。
ポンペオ長官は、北韓に対する強硬派と知られていますが、米朝対話など局面転換のための情報を収集して、トランプ大統領に報告しているとされます。
一方、韓国の国家情報院の徐薫(ソ・フン)院長は、文在寅(ムン・ジェイン)政権発足直後の5月末から数回にわたってアメリカを訪れ、ポンペオ長官と直接会って、北韓情報について活発な意見交換をしてきたとされています。
今回の米朝首脳級会談を進める過程でも、徐薫院長とポンペオ長官は数回にわたって電話で連絡を取り合ったとされています。
このため、CIAが米朝首脳級会談の推進過程に積極的に関わったのは、徐薫院長とポンペオ長官が緊密に意思疎通していた可能性を示唆するという見方が出ています。
徐薫院長は、2000年の南北首脳会談の開催を合意する非公開の接触にも参加していて、韓国国内で北韓の金正恩委員長ともっとも多く会った人物とされます。
このため、今後、大統領府青瓦台とホワイトハウス間、外交部と国務省間の公式ルートとは別に、両国情報機関の水面下での役割が重要になるという見方も出ています。
北韓問題専門家は22日、「米朝首脳級会談は実現されなかったものの、北韓とアメリカが互いに対話に関心があるということは確認された。いつ実現するかが問題だが、米朝間の対話はやがて実現するだろうし、その過程で、徐薫院長とポンペオ長官の意思疎通は重要な役割を果たすだろう」と話しています。

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