アメリカ政府は23日、北韓の核・ミサイル開発の資金源を断つため、過去最大規模とする制裁を発表しました。
アメリカ財務省が現地時間の23日、発表したところによりますと、
新たな制裁対象となったのは、国連安全保障理事会の決議で禁止されているにもかかわらず、北韓からの石炭輸出や石油精製品などを海上で船から船へ移し替える、いわゆる「瀬取り」に関わった、北韓、中国、シンガポール、台湾など、9つの国と地域を拠点とする船28隻、海運・貿易会社27社と1個人で、アメリカの企業との取り引きなどが禁止されます。
一方、トランプ大統領は23日、ホワイトハウスで、オーストラリアのターンブル首相と会談の後、共同記者会見し、北韓への対応について、「制裁に効果がなければ第２段階に移行せざるを得ない。第２段階は手荒な内容になる」と警告しました。
アメリカによる北韓への制裁は、トランプ政権に入って9回目で、北韓が非核化に向けた対話に臨むまで、最大限の圧力をかけ続ける姿勢を示した形です。