ソウルのタクシー料金が、ことし下半期から最大25%引き上げられる見通しです。
ソウル市などが26日に明らかにしたところによりますと、ソウル市は去年11月、タクシー運送事業労働組合や民間の専門家、市民団体、担当公務員などからなる協議会を立ち上げ、タクシー料金の引き上げについて議論しているということです。
タクシー料金の引き上げが決まれば、2013年以来、およそ5年ぶりの値上げになります。
引き上げ検討の背景には、タクシー運転手の所得が低すぎるという認識があり、ソウル市の関係者は、「物価上昇などにより、今の料金では、タクシー運転手の最低生計費を保証できなくなっている」と説明しています。
ソウル市の分析によりますと、ソウル市内の法人タクシー運転手の平均収入は217万ウォンで、市内バスの運転手の所得の60%にとどまっています。
また、ことし最低賃金が16.4%引き上げられたことも背景にあるとみられています。
ソウル市は、運転手の収入が月50万ウォンほど増えるようにすることを目指して議論を進めており、そのためには料金を15〜25%引き上げなければならないと判断しています。
値上げの時期は、6月に地方選挙が控えていることから、ことし下半期になる可能性が高いとみられています。