韓国政府が、今後の北韓の核問題をめぐる外交政策の方向について、アメリカと緊密に協議しながら、同時に北韓が早急に米朝対話に応じるよう説得する努力を続ける方針を明らかにしました。
外交部の報道官が27日、定例の会見で明らかにしました。
この報道官は、トランプ大統領が26日、「われわれも(北韓と)対話したいが、適切な条件下でなければ話をしない」と述べたことについて、「トランプ大統領の言及は、北韓の非核化へのアメリカの強力な意志と、対話による北韓の核問題の解決というアメリカの立場を表明したものと受け止めている」と話しました。
一方、北韓の核問題をめぐる6か国協議のアメリカ首席代表、ジョセフ・ユン国務省北韓担当特別代表が辞任するという報道については、「本人の個人的な事情によるもので、突然のことではない。当分はソーントン国務次官補代行が関連業務を担当すると聞いている」と述べました。
米朝対話が再開される場合、北韓が制裁の解除を求める可能性があるということについては、「基本的に、北韓に対する制裁と圧力というのは、北韓を非核化に向けた対話の席に着かせるための手段と考えている。したがって、対話が進められれば、そのなかで、様々なことが協議されるだろう」と述べました。