北韓がシリアに対し、化学兵器の製造に使える材料を輸出していたことが、国連の報告書でわかりました。
27日付けのニューヨーク・タイムズが、国連安全保障理事会の外交官が国連対北制裁委員会の報告書の内容として明らかにしました。
それによりますと、北韓からシリアに対し、化学兵器の製造に使われる耐酸性の弁、温度計、弾道ミサイルの部品など、少なくとも40件の禁輸品目を2012年から6年間にわたって不正に輸出していたことなどが記されているということです。
具体的には、一昨年8月に北韓のミサイル技術者らがシリアを訪れ、化学兵器やミサイル施設で働いたほか、去年1月に化学工場の壁面に使われる耐酸性のタイルを積んだ北韓籍の船舶がシリアの首都ダマスカスに向う途中に摘発されているということです。
アメリカ政府は去年、シリアのアサド政権が反政府勢力に対し、化学兵器を使ったとしてミサイル攻撃に踏み切っています。
実際、シリアでは最近もアサド政権がダマスカス近郊の東グータで化学兵器の塩素ガスを使ったことが報告されていますが、政権側は化学兵器の使用を否定しています。