北韓外務省でアメリカとの交渉を担当してきた女性の外交官、崔善姫(チェ・ソンヒ)北米局長が外務次官に昇格したもようです。
北韓についての専門サイト「NKニュース」は2月28日、北韓外務省で対米交渉や核問題を担当してきた崔善姫北米局長が外務次官に昇格したと伝えました。
先週、平壌(ピョンヤン)駐在の当局者に回覧された外交文書にもとづく情報だということです。
「NKニュース」は、韓成烈(ハン・ソンリョル)外務次官の降格に伴う昇格という見方や、長年アメリカとの交渉を担当してきた金桂冠(キム・ゲグァン)第一外務次官の病気に伴うものだという見方も伝えています。
崔氏はこれまで、北韓の核問題をめぐる6か国協議の次席代表を務めたほか、アメリカと水面下で接触するなど、対アメリカ交渉のエキスパートとして知られています。
去年5月にはノルウェーで、6か国協議のアメリカ首席代表を務めるジョセフ・ユン北韓担当特別代表と非公開で接触しているほか、去年9月にはロシアを訪問し、ロシア外務省で北韓の核問題を担当するオレグ・ブルミストロフ特任大使と会談しています。