文在寅(ムン・ジェイン)大統領が1日夜、アメリカのトランプ大統領と電話会談し、北韓に特使を派遣する意向を伝えたことで、いつ、誰を派遣するかに注目が集まっています。
尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官が明らかにしたところによりますと、文大統領は会談で、「北韓の高位級代表団が韓国を訪れた際に議論した内容を確認するため、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長らを派遣したことへの答礼として、近く、北韓に特使を派遣する計画だ」とトランプ大統領に伝えたということです。
尹秘書官は、両首脳は、今後の南北対話の進展について、緊密な協議を続けることにしたと述べました。
派遣の時期やメンバーについては、明らかにされていませんが、米朝対話の突破口を早急に設けるため、3月初めにも派遣する可能性があるという見方が出ています。
また、金与正党第1副部長らの派遣への答礼ということから、北韓との交渉の経験が豊富な徐薫(ソ・フン)国家情報院長をはじめ、趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官、李洛淵(イ・ナギョン)国務総理などがメンバーに挙げられています。
これについて、青瓦台の関係者は、電話インタビューで、「派遣の時期や、特使になるか、特使団になるかはわからない」とし、特使の派遣が、南北首脳会談を議論するためなのか、米朝対話を進展させるためのなのかという質問については、「いずれも含まれる」と答えました。
この関係者は、トランプ大統領は、特使の派遣について、「特使派遣の結果を共有してほしい」という趣旨の反応を示したと伝えました。