文在寅(ムン・ジェイン)大統領の側近とされる、文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官が、「米朝対話が実現すれば、韓米合同軍事演習の日程を調整する余地がある」と、アメリカのメディアとのインタビューで明らかにしました。
文正仁大統領統一外交安保特別補佐官は現地時間の1日、アメリカの公共放送PBSとのインタビューで、米朝対話の可能性について、今すぐには難しいという見方を示しました。
しかし、北韓が核やミサイルの開発を中止するなど行動を自制する姿を示せば、よい機会が訪れるだろうと述べました。
また、米朝間の対話が行われれば、韓米合同軍事演習のうち、「フォールイーグル」の延期など調整の余地はあるという考えを示しました。
文補佐官は同じ日、聨合ニュースとの電話インタビューで、「あくまでも個人的な考えだ」としたうえで、「ナッパー韓国駐在代理大使が話したように、韓米合同軍事演習の『キーリゾルブ』は変更できないが、兵力が投入される『フォールイーグル』の場合、南北や米朝間の対話が行われれば、日程の調整が可能ではないかという意味だ」と述べました。
今回の発言は、先月27日にワシントンで開かれた北韓問題関連のセミナーで、「韓米合同軍事演習が再開される前にアメリカと北韓が対話すれば、妥協もあり得る」とした言及の延長線上にあるとみられます。
アメリカが北韓を攻撃する可能性については、「北韓が韓国に報復し、全面的な衝突に発展する可能性が高いため、韓国は、アメリカが北韓への一方的な軍事行動に出る可能性について非常に懸念している」と述べました。