釜山市海雲台(ヘウンデ)の超高層マンションの工事現場で、2日午後、作業員4人が死亡する事故が起きました。
事故が起きたのは、海雲台で建設が進められている85階建てのツインタワーマンション、「エル・シティー」の55階で、高さおよそ200メートルの所で外壁の工事をしていたところ、安全フレームが地上まで落下し、安全フレームの中で作業をしていた3人がそのまま地面まで落ちて死亡しました。
また地上で作業をしていた作業員1人が、安全フレームの下敷きになって死亡しました。
警察によりますと、安全フレームを支えていた4つの固定装置が全て外れていたということです。
工事をしている建設会社は、「構造物から作業員が落ちるのを防ぐ安全施設なのだが、作業構造物そのものが落下することに備えた設備はない。作業のための構造物自体が落下したケースは韓国ではこれまでになく、まるごと落ちる場合に備えた安全保護ネットを置く規定はないものと理解している」と説明しています。
亡くなった作業員らは、安全帽は着用していましたが、墜落に備えた安全ベルトはつけていませんでした。外壁に安全ベルトをつないだ場合、安全フレームを上下に動かす作業に支障が出るからだとされています。