ソウル中央地方検察庁は6日、李明博元大統領に対し、巨額収賄の容疑者として取り調べるため、14日午前9時半に出頭するよう通知しました。
検察関係者が6日明らかにしました。
検察関係者は「真実を究明するためには、李元大統領の取り調べが欠かせない」と説明しています。
李元大統領側は、「出頭には応じる」と表明する一方、「日取りについては地方検察庁と協議して決めたい」と訴えました。これに対し、検察側は、「出頭までは8日もある。日取りの協議はできない」としています。
李元大統領が出頭に応じれば、検察の取り調べを受ける5人目の大統領経験者となります。
検察は、李元大統領が大統領在任中、国家情報院に対して、「特別活動費」を大統領府青瓦台に上納させた事件に関わったとして捜査を続けてきました。また、李元大統領が設立に関与したとされる自動車部品メーカーが投資資金を回収する際、青瓦台などの国家機関を介入させた疑惑などについても捜査を進めています。
李元大統領をめぐって100億ウォン以上の収賄疑惑が深まっていることや検察が事実関係究明のための資料を十分集めているとされることから、李氏が取り調べで否認しても、逮捕状を請求する可能性が高いとみられています。