地方では少子化による学校の統合や廃校が増えていますが、ソウルでも児童数の減少を理由に、初めて小学校が廃校することになりました。
ソウル市恩平(ウンピョン)区にある私立小学校「ウネ小学校」は、50年あまりの歴史を持ちますが、先月、財団が廃校を決めました。
廃校の理由は、少子化にともない、児童が急激に減ったこと、私立小学校の競争力が低下したことが挙げられています。
ソウルの小学生数は、2000年に75万5000人あまりだったものが、去年は42万8000人あまりと40%近く減っています。
また、ソウルの公立小学校で、ことしの入学生が50人以下の学校は、全体の6.6%の37校に上ります。
ソウル以外の地域では、ことしの入学生が一人もいない学校が、54校に上るなど、状況はより深刻です。
ソウル市教育庁は、学齢人口の減少による廃校を防ぐために、都市型の分校など小規模校モデルについて研究しています。