特使団として平壌(ピョンヤン)を訪問した大統領府青瓦台の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長と国家情報院の徐薫(ソ・フン)院長が金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長との会談結果を報告するため8日午前、ワシントンに向けて出発しました。
一行は9日にトランプ大統領と会談した後、10日に帰国の途につくものとみられています。
青瓦台の関係者は7日、「鄭義溶国家安保室長らは、非核化をめぐる金正恩委員長の意向をアメリカ側に説明する予定だ」と述べました。
これと関連し複数の政府筋によりますと、特使団は、平壌訪問中、金正恩委員長に対して、▼アメリカ本土を射程に収める北韓のICBM=大陸間弾道ミサイルの開発中止と廃棄、▼北韓に抑留されているアメリカ人の身柄解放に踏み切るよう説得したということです。
これに対し、北韓側は、米朝対話の早期開始を条件に、「アメリカの態度次第ではICBMの開発を中止できる」と約束し、抑留アメリカ人の解放要求も受け入れたということです。