北韓の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は、米朝対話の開始に向けて、自身の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長を特使としてアメリカに派遣する案を検討しているもようです。
香港で発行されている英字新聞、サウス・チャイナ・モーニングポストが8日、匿名を名乗る消息筋の話として伝えたところによりますと、「大統領府青瓦台の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長が今回の訪米でホワイトハウスのマクマスター安全保障担当補佐官に伝えるメッセージのひとつが、金与正氏の特使派遣だ」ということです。
消息筋は、「鄭室長が米朝対話の開始に向けた北韓側の条件を伝える予定だ。この中には、金与正氏の特使派遣も含まれている。金与正氏は現在、北韓の最も強い武器だ」と強調しました。
ただ、「アメリカがこれを公表するかは分からない」と話しています。