康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が来週中にアメリカを訪れ、米朝対話をめぐる調整を行うことになりそうです。
複数の外交筋が8日、明らかにしたところによりますと、外交部は、康長官が今月15日ごろアメリカを訪れ、ティラーソン国務長官と会談する方向で調整を進めているということです。
また、北韓の核問題をめぐる6か国協議の韓国側首席代表の李度勲(イ・ドフン)外交部朝鮮半島平和交渉本部長が康長官と同行するか、康長官より1日から2日先にアメリカを訪れる案も検討しているということです。
特使団として平壌(ピョンヤン)を訪問した大統領府青瓦台の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長と国家情報院の徐薫(ソ・フン)院長がアメリカを訪れて、9日、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長との会談結果をトランプ政権に伝えていますが、康長官は、アメリカに北韓との対話開始に先立って韓米共同の戦略を立てる役割を果たすとみられます。
また、北韓が非核化に向けた実質的な措置を取らない限り、北韓への制裁や圧力は続くという方針を確認し、米朝対話が再開される場合、米朝が互いに取るとみられる具体的な措置についても意見交換する見通しです。
これに先立ち、康長官は7日のシンガポールメディアとのインタビューで、「われわれは平昌オリンピックをきっかけに米朝とそれぞれ行った協議で、双方に対話する意志があるということを確認した。いまの課題は、米朝をどうやって引き合わせるかだ」と述べています。