中国の外交トップの楊潔チ国務委員が今月20日以降、韓国を訪れる方向で調整が行われていることがわかりました。
韓中関係に詳しい外交筋が8日、明らかにしたところによりますと、楊潔チ国務委員が、全国人民代表大会と全国政治協商会議が閉幕する今月20日以降、韓国を訪れる方向で調整が進められるているということです。
この外交筋は、楊国務委員の韓国訪問は、高官級対話を活性化するという去年12月の韓中首脳会談での合意にもとづくものだと説明しています。
楊国務委員が訪問すれば、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長や康京和(カン・ギョンファ)外交部長官らと会って、南北首脳会談や米朝首脳会談の開催など急変する韓半島情勢について踏み込んだ議論を行うとみられます。
また、韓中が去年10月末、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード」の韓国配備をめぐる対立を収拾することで合意して以降も、中国の報復措置の解除が遅れていることなど、両国間の懸案についても話し合うとみられます。