アメリカのトランプ大統領はこのほど、北韓の金正恩労働党委員長による会談要請を受諾しましたが、受諾から3日目の11日まで北韓当局はこれといった反応を示していません。
国営メディアの労働新聞や朝鮮中央テレビも米朝首脳会談については一切伝えていません。
一方で、アメリカに対する批判は控えています。
ホワイトハウスのサンダース大統領報道官は9日、「具体的かつ検証可能な行動」を取るまで首脳会談を行わないと表明し、北韓を圧迫しましたが、北韓はこうした発言についても一切反応を示していません。
政府系シンクタンクの国家安保戦略研究院の関係者は北韓のこうした動きについて、北韓はトランプ大統領が即座に首脳会談を受諾するとは予想していなかった可能性があると指摘しました。
また、東国大学北韓学科教授のキム・ヨンヒョンさんは、アメリカ側が予想以上に早く首脳会談を受諾したことで、北韓内部では交渉を有利に進めるために現状を整理、分析しているもようだとしました。