アメリカのティラーソン国務長官が更迭されたことについて、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は14日午前、外交部庁舎で記者団に対し、「突然の変化」としながらも、北韓政策をめぐるアメリカとの調整には影響がないとの考えを示しました。
康長官は「相手国の人事についてはあれこれ言うことではない」とした上で「今まで緊密に連携を維持してきたため、新しい人物とも緊密にやっていけると思う」と述べました。
康長官は当初、米朝首脳会談の事前調整のため、15日から17日までアメリカを訪れ、16日にティラーソン氏と会談する予定でしたが、ティラーソン氏が更迭されたことで、国務長官代行と会談することになりました。
一方、米朝首脳会談が成立するまで、徐薫(ソ・フン)国家情報院長とCIAのポンペイオ長官の信頼を基にした両国の情報機関のつながりが主な役割を果たしたとされていることから、韓国政府内では、今回のアメリカの国務長官更迭が米朝首脳会談に大きな影響はないとする見方も出ています。
外交部の当局者は13日、「予断はできないが、CIAのポンペイオ長官はいま北韓で起きていることをよく知っているはずだ。ハト派かタカ派かに関係なく、現在の状況を良く知っていて、われわれとも協力してきた人だから、大きな問題はなさそうだ」と述べました。