李明博元大統領が収賄などの疑いで、22日夜遅く、自宅で検察に逮捕されました。
ソウル中央地方検察庁は、19日、ソウル中央地方裁判所に逮捕状を請求していましたが、裁判所が22日夜11時過ぎに逮捕状を出し、検察が李元大統領を11時57分ソウルの自宅で逮捕しました。 李氏は、23日0時18分頃、ソウル東部拘置所に入りました。
李氏には、自らが実質的に所有していたとされる自動車部品会社「ダース」の訴訟費用を三星電子に支払わせ、その見返りとして当時、服役していた三星電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長を特別赦免したり、国家情報院から大統領府青瓦台の高官らを通じて不正な資金を受け取った収賄の疑いなど、横領・背任や脱税などの容疑を持たれています。
韓国の大統領経験者で逮捕されたのは全斗煥(チョン・ドゥファン)氏、盧泰愚(ノ・テウ)氏、朴槿恵(パク・クネ)氏に次いで李明博氏が4人目です。また、現在朴槿恵前大統領も拘束されているため、1995年 に全斗煥氏、盧泰愚氏が同じ時期に拘束されて以来23人ぶりに2人の大統領経験者が拘束されている状況になりました。