大学の学生の定員の総数が、高校卒業者の数を上回るいわゆる「大学逆転現象」が、来年の大学入試から発生する見通しです。
大手入試専門塾が統計庁の資料などを分析したところによりますと、来年、大学の入学試験を受けるいまの高校2年生は合わせて52万2000人とみられるのに対して大学の定員は55万5000人で、大学定員のほうが高卒者を3万3000人上回る見通しです。
そして2年後の2021年にはおよそ9万6000人の開きが生じるとみられます。
一方、高卒者の大学進学率は、2015年には70.8%でしたが、2016年は69.8%、2017年は68.9%と年々減少し続けています。
こうした大学の定員割れで、今後、地方の私立大学などの経営難はさらに厳しくなるものとみられます。