河野太郎外相が来週、韓国を訪問し、文在寅大統領や康京和外交部長官と会談する方向で調整していると、日本のメディアが伝えました。
共同通信が3日、複数の日本政府筋の話として伝えたところによりますと、河野太郎外相は、1泊2日の日程で来週韓国を訪問する方向で最終調整に入ったということです。
滞在中、文在寅(ム・ンジェイン)大統領と会談し、27日の南北首脳会談で日本人拉致問題を提起するよう要請する方針だということです。
北韓の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とのパイプを持たない日本としては、文大統領に問題解決への協力を求める必要があると判断したということです。
河野外相は康京和(カン・ギョンファ)外交部長官とも会談し、核開発を続ける北韓をにらんだ韓日米の緊密連携の必要性を訴えるほか、韓日関係の改善に向けた努力を促す考えだということです。
河野外相はさらに、慰安婦問題をめぐる韓日合意の履行を求めるものとみられています。日本政府は、韓日合意について、「最終的かつ不可逆的合意で、1ミリも動かさない」と繰り返し表明してきています。
日本の外相が韓国を訪問するのは、2015年12月に当時の岸田文雄外相が慰安婦問題解決で合意するために韓国を訪れて以来2年4か月ぶりとなります。