国際原子力機関のオリ・ハイノネン前事務次長は北韓の非核化について、段階的にならざるを得ないが、さほど時間がかかる作業ではないとの見方を示しました。
ハイノネン前事務次長はアメリカ政府系メディアのボイス・オブ・アメリカのインタビューで、核開発に関連した施設や、すでに保有している核物質について十分検証する必要があるとしたうえで、非核化のすべての段階が終わるには2~3年かかるだろうとしました。
また、南アフリカ共和国の場合は保有していた核兵器は多くなかったが、非核化までに数ヶ月しかかからなかったと指摘しました。
一方、アメリカのシンクタンク、科学国際安全保障研究所のオルブライト所長はボイス・オブ・アメリカのインタビューで、トランプ政権は北韓に対して即時に核兵器を廃棄するよう求めているのではないと指摘しました。
オルブライト所長は、北韓が非核化の意思を証明する方法はいくつかあるが、ウラン濃縮プログラムを公開し、関連施設の査察を受け入れるのも一つの方法だとしました。