ソウル為替市場では3日、ドルに対するウォン相場は1ドル＝1054ウォン20銭までウォン高が進みました。
2014年10月以来、3年6カ月ぶりのウォン高の水準です。
米中の貿易戦争に対する懸念や南北関係が改善する方向へ動き出していることなどが影響して為替市場ではウォン買いが進んでいて、このままだとドルに対するウォン相場は1000ウォンを割る可能性もあるとの見方もあります。
アメリカのホワイトハウスがこのほど自由貿易協定改定交渉で「韓国の為替相場介入に関する透明性を高める」とする付属合意に至ったと発表したこともウォン高が進んでいる要因の一つとされています。
アナリストは、アメリカと中国が通商問題を解決する過程で中国人民元の切り上げに合意する可能性もあり、そうなれば中国人民元の切り上げに伴ってさらにウォン高が進む可能性もあると指摘しています。
また、南北首脳会談や米朝首脳会談がうまくいき、地政学的リスクが緩和されれば、ドルに対するウォン相場は1000ウォンを割る可能性も排除できないとの見方もあります。