韓国の警察が、必要最小限を超える催涙弾をすべて廃棄することにしたもようです。
警察が5日、発表したところによりますと、京畿(キョンギ)南部警察庁は先月末、機動隊や30の警察署で保管してきた催涙弾のうち3万5000発あまりを廃棄処理したということです。
ソウル地方警察庁はことし9月ごろ、催涙弾を廃棄します。
警察は、京畿南部警察庁を皮切りに、ことし10月までに必要最小限な数量以外をすべて廃棄する方針です。
必要最小限な数量は、警察機動隊の規定により、機動隊に合わせて400発、警察署に合わせて100発となっています。
警察の関係者は、「必要最小限な数量以外をすべて廃棄するとしたのは、『今後一切使わない』という意味だ。必要最小限な数量は、騒乱など予測できない事態の発生に備えるための措置に過ぎない」と説明しています。
警察は1998年に催涙弾を使わないことを宣言していて、それ以降、催涙弾を使っていません。