アメリカ政府が中国を標的にして発表した高関税を課す対象品目に、三星電子やSKハイニックスの中国工場で生産される製品は含まれないことがわかりました。
アメリカ通商代表部は現地時間の3日、アメリカの知的財産を侵害するとして、中国からの輸入品に対して25％の追加関税を課す制裁案を発表しました。
追加関税を課す品目はおよそ1300品目ですが、このうち半導体関連の品目は、トランジスター、発光ダイオードなど10品目で、すべて非メモリー半導体です。
三星電子は中国西安工場でNAND型フラッシュメモリーを、SKハイニックスは無錫工場でDRAMメモリーをそれぞれ生産していて、いずれもメモリー半導体で、対象に含まれず、打撃は避けられました。
一方、韓国貿易協会は報告書で、アメリカと中国の通商摩擦のため韓国の輸出が受ける被害は、最大で367億ドルに上る可能性があるという見方を示しました。ただ、米中の貿易摩擦が全面的な貿易戦争に発展する可能性は高くないとみています。