去年、物価の上昇率を反映した「実質金利」がマイナス0.34%を記録し、6年ぶりにマイナスに転じたことがわかりました。
韓国銀行によりますと、2017年、銀行の定期預金の金利は1.56%で、一昨年に比べて0.08%上昇したものの、これまでで2番目に低い数値となりました。
一方、消費者物価の上昇率は1.9%で、2012年の2.2%に次いでこれまでで2番目に高い数値となりました。
このため、定期預金の金利から消費者物価の上昇率を差し引いた実質金利はマイナス0.34%になり、2011年以来のマイナスとなりました。
実質金利がマイナスを記録したのは、記録を取り始めた1996年以来2回目です。
韓国では、1990年代半ばまでは定期預金の金利が高く、実質金利は5~6%になっていましたが、2008年の世界金融危機を受けて定期預金の金利が引き下げられ、実質金利も低下しています。
韓国の実質金利は、2013年1.43%でしたが、2014年1.13%、2015年1.04%、2016年0.48%など毎年低下しています。