証券大手三星証券が自社株を保有する社員への配当を送金する際にシステム入力を誤り、およそ100兆ウォンに相当する28億株を支給した問題で、三星証券の株価が急激に下落したため、大株主の国民年金は、350億ウォンに上る含み損を被ったことがわかりました。
国民年金など年金基金は6日、三星証券の株価の下落が配当ミスによるものとは知らず、株価が10%以上下落すると、損切りに踏み切りました。これによって国民年金が被った含み損は、350億ウォンに上ると推計されます。
国民年金は、株価の急激な下落が配当ミスによるものだったことが明らかになると、取引の安全性に問題があるとして、三星証券との取引を打ち切ることにしました。
私学年金、公務員年金、教職員共済会、軍人共済会なども三星証券との取引を中断することにしました。
一部では、証券会社のとんでもないミスと年金基金の判断ミスによって国民の老後の資金に大きな損失が生じたと非難する声が出ています。