韓国の経済成長率について、ADB＝アジア開発銀行が、ことしは3％となり、来年は2％台に鈍化するという見通しを示しました。
ADBは11日、発表した「2018年アジア経済見通し」で、アジアの45の国と地域のことしの平均経済成長率は、去年の6.1％からわずかな減速にとどまり、6.0%とになるという見通しを示しました。
また、来年は5.9%になると予測しました。
アメリカによる保護主義的措置やそれに対する各国の報復措置、そしてアメリカの利上げなどをアジア経済の不安要因として挙げました。
韓国の経済成長率は、去年の3.1％に続いて、消費者心理の改善、平昌冬季オリンピックの開催にともなう消費の拡大などに支えられ、ことしもその勢いを維持し、3％台になるという見方を示しました。
来年の成長率は2.9％と、やや鈍化するとみています。
ADBは、去年の韓国の経済成長率が、世界の景気回復にともなう輸出や投資の拡大により、予想を上回る伸びとなったとし、今後の韓国国内の消費や輸出などについては、前向きな見通しを示しましたが、若年層の失業への対応などを政策課題として挙げました。