アメリカのトランプ大統領は、シリアのアサド政権が化学兵器を使用したと断定し、韓国時間の14日午前、シリアへの軍事攻撃命令を出したことを明らかにしました。
アメリカ国防総省によりますと、攻撃はイギリスとフランスの同盟軍も参加し、シリア現地時間の午前4時過ぎに始まり、首都ダマスカス近郊を含む3か所にある化学兵器の研究開発センターや貯蔵施設を対象にしたということです。
そして、マティス国防長官は韓国時間の午前11時過ぎに記者会見し、攻撃が完了したことを明らかにしました。
CNN放送やAFP通信は14日午前 、アメリカなど西側諸国による軍事攻撃で、シリアの首都ダマスカスで大きな爆発音が聞こえていると伝え、ロイター通信は、巡航ミサイル「トマホーク」が使われたと報じました。
アサド政権による化学兵器使用に対する武力行使は、去年の4月に次いで2度目です。
内戦が続くシリアでは、今月7日に化学兵器が使用された疑いがあり、被害を受けた人々の映像が報じられました。
一方、アサド政権を支援するロシア国防省は13日、化学兵器の使用は、「アメリカに攻撃を促す目的で、イギリスが直接関与した作り話」で、映像は偽造されたものだと主張。
ラブロフ外相も、「ロシアの調査では使用は確認できなかった」と主張しています。