今月27日に開かれる南北首脳会談に続き、米朝首脳会談の開催準備に向けて、アメリカの国務長官内定者のマイク・ポンペイオ氏が極秘裏に北韓を訪問するなど、韓半島で対話のムードが高まっている中、アメリカが有事に備えて韓国に住んでいる一部の自国の民間人を避難させる訓練を進めていると、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）が現地時間の18日に報道しました。
WSJは、今回の訓練は、かなり前から準備されていたもので、米朝首脳会談が予定されている中で、アメリカが静かに（low-key）進めていると伝えました。今回の訓練は、4月16日から20日までに行われると、先月駐韓米軍がすでに明らかにしています。
WSJの報道によりますと、今回の避難訓練は、韓半島に有事の際、駐韓米軍の家族を含む、韓国に住むアメリカ人の民間人を日本の米軍基地など安全な場所に迅速に輸送するためのものです。現在韓国に住むアメリカの民間人はおよそ20万人と推定されています。
今回の避難訓練には、米軍の家族などおよそ100人の民間人が参加し、この人たちは、日本の空軍基地を経由してアメリカ・テキサス州・ダラス・フォートワース国際空港に移動するということです。
WSJによりますと、駐韓米軍は、過去にも韓国に住む自国民の日本に輸送する訓練をしてきましたが、今回のように日本からさらにアメリカ本土まで移動する作戦ははじめてだということです。