金東兗(キム・ドンヨン)副総理兼企画財政部長官は現地時間の19日、アメリカ・ワシントンでIMF=国際通貨基金のラガルド専務理事と会談し、韓国政府がウォン相場の安定に向けて外国為替市場でドルを売買した内訳を公開することについて協議しました。
金副総理は、ラガルド専務理事に、韓国政府が外国為替市場の透明性を高めるための方策を検討していると説明し、その一環として、ウォン相場の安定に向けて外国為替市場でドルを売買した内訳を公開することについて、意見を求めました。
これに対し、ラガルド専務理事は、「これまでIMFは報告書などで、外国為替市場の透明性を高めるよう勧告してきた」と強調し、「韓国経済や外国為替・金融市場の状況を考えると、内訳公開に伴う問題は大きくないだろう」と述べました。
そのうえで、「情報を公開すると、経済政策の透明性が高まり、マクロ経済の安定につながる」としました。
金副総理は、ドル売買内訳の公開方法については、「ほかの国の事例や、韓国の外国為替市場、経済構造、専門家の意見などを総合的に考慮し、慎重に決める」と説明しました。