アメリカ政府による緊急輸入制限措置、いわゆる「セーフガード」の影響で、ことし1月から3月までの第1四半期、韓国製洗濯機のアメリカへの輸出が5割近く減少しました。
韓国貿易協会によりますと、ことし1月から3月までの第1四半期、韓国製洗濯機の輸出額は1億6400万ドルで、1年前に比べて35.1%減少しました。
なかでも、ことし第1四半期のアメリカへの輸出額は3000万ドルで、1年前に比べて45.4%減少しているということです。
これについて産業通商資源部は、洗濯機を製造する韓国企業が、アメリカのセーフガードに対応する目的で生産工場をアメリカに移しているため、韓国からの輸出が減少しているものとみられると説明しています。
アメリカは、韓国製の洗濯機とソーラーパネルなど太陽電池に対し、ことし2月7日から輸入制限措置のセーフガードを発動しています。
韓国政府は、アメリカのセーフガードによって韓国製商品に課される関税が1年間で4億8000万ドルに上ると推算しており、WTO=世界貿易機関の紛争解決制度を通してセーフガードを撤回するよう求めることを検討しています。