韓国政府は米朝首脳会談を控えて、来月半ばにも韓米首脳会談を行う方向で準備を進めていることが分かりました。
大統領府青瓦台の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官は25日の記者会見で、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長が24日にワシントンでボルトン大統領補佐官と会談し、南北首脳会談や米朝首脳会談について協議したと発表しました。
鄭義溶国家安保室長とボルトン大統領補佐官は会談で、南北首脳会談の準備状況や韓半島の非核化に向けた両国の緊密な協力について意見を交わし、南北首脳会談後に文在寅大統領とトランプ大統領が電話会談し、首脳会談の結果を共有することで合意したということです。
また、6月初めに行われる見通しの米朝首脳会談に先立って、韓米首脳会談を行い、南北首脳会談の結果を直接説明するほか、韓半島をめぐる諸般の事情についても意見を交換することにしたということです。
鄭義溶国家安保室長のワシントン訪問については、南北首脳会談の合意文の内容について協議するのが目的ではないかとする見方もありますが、青瓦台の関係者は、南北首脳会談だけでなく米朝首脳会談で実質的な成果を収めるためには緊密な連携が欠かせず、相互の理解を深めるための過程だとだけ説明しました。