韓国と日本の友好関係の象徴とされる「朝鮮通信使祭り」が今月4日から6日まで釜山(プサン)竜頭(ヨンドゥ)山公園と光復(クァンボク)路一帯で開かれます。
釜山市が1日、発表したところによりますと、韓国と日本が朝鮮通信使の記録物をユネスコ=国連教育科学文化機関の世界記憶遺産に共同で登録したことを記念して、ことしのフェスティバルのテーマは「ともに未来へ」としたということです。
まず、メインイベントとなる朝鮮通信使の行列の再現は、2000人あまりが参加して、5日、竜頭山公園と光復路一帯で行われます。
ことしの行列には、世界記憶遺産に登録された記録物が333点であることから、次の世代を担う子どもたち333人が行列に参加します。
また、4日と5日には、両国芸術団による公演「朝鮮通信使の夕べ」が行われます。
さらに、竜頭山公園一帯では、朝鮮通信使が乗って海を渡った船の模型など朝鮮通信使に関する体験イベントのブースが運営され、日本の大道芸も披露されます。
また、フェスティバルの期間中は、朝鮮通信使歴史館や釜山博物館、国立海洋博物館で、世界記憶遺産に登録された記録物の展示が行われます。
釜山市の関係者は、「ことしの朝鮮通信使祭りは、両国の未来志向の関係構築の礎になるだろう。今後も朝鮮通信使が新たな文化使節団としての役割を果たせるよう支援する」と述べました。
朝鮮通信使は壬辰倭乱=文禄・慶長の役で断絶した朝鮮との交流を回復するため江戸幕府の要請を受けて1607年に派遣が始まり、1811年まで12回派遣されました。