韓国銀行の李柱烈（イ・ジュヨル）総裁は、通貨危機の際にドルなどを融通し合う韓日通貨スワップ協定について、再締結に向けた協議を再開するとの意向を示しました。
李柱烈総裁は４日、フィリピンのマニラで記者会見し、政治問題を切り離し、中央銀行間の協力を促進するとの観点から、日本との通貨スワップ協定の再締結に向けた協議を再開する方向で努力していきたいと述べました。
韓国と日本の通貨スワップ協定は２０１５年２月に終了し、２０１６年８月には再締結に向けた協議を進めることで合意しましたが、釜山の日本総領事館前に市民団体が慰安婦像を設置したことから、去年１月から協議は中断しています。
李柱烈総裁は、ことし３月には協議再開までには時間がかかるだろうとして慎重な姿勢を示していましたが、韓半島情勢が急変していることを受けて、日本との通貨スワップ協定再締結に向けて動き出したものとみられます。