文在寅(ムン・ジェイン)大統領が10日、就任1年を迎えました。
文大統領は去年5月9日、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾による罷免にともなう大統領選挙で当選し、通常は2か月近くある政権移行期間を経ないまま、翌日、急きょ就任しました。
文大統領は、就任1年となる節目の時期に南北首脳会談を実現させ、韓半島の恒久的な平和体制の構築に向けた第一歩を踏み出すことに成功したと評価されています。
大統領府青瓦台によりますと、最近、南北首脳会談をきっかけに懸案についての文大統領からのメッセージが頻繁に発表されたため、1周年を記念してのメディア向けのイベントは行わないことにしたということです。
しかし就任1周年のイベントとして、文大統領は10日夜、近隣住民を招いて青瓦台の庭園の「緑地園」で音楽会を開くということです。
一方、世論調査会社のリアルメーターが今月8日と9日に全国の成人男女1000人あまりを対象に世論調査を行って、10日、発表したところによりますと、文大統領の国政運営についての支持率は、前の週に比べて1.3ポイント下がって76.1%でした。
これに対して、国政運営を支持しないと答えた人の割合は、1.2ポイント上昇して17.1%でした。
これについて、リアルメーターは、支持率が先週、急激に上昇したため、今週は調整が行われたもので、米朝首脳会談についての否定的な見通しが報じられたことも影響したと分析しています。