政策金利が、いまの年1.5%のまま据え置かれました。
韓国銀行は24日、金融通貨委員会を開き、政策金利をいまの年1.5%に据え置くことを決めました。
去年11月に6年5か月ぶりの利上げに踏み切って以来、6か月連続の据え置きとなります。
金融界では、物価と景気を考慮すると、韓国銀行が利上げに簡単に踏み切るのは難しいだろうという見方が支配的でした。
しかし、アメリカの利上げで、アルゼンチンなど一部の新興国の経済が揺らぎ、国際原油価格も急激に上昇していることから、政策金利の据え置きによる負担も大きくなると思われます。
なかでも、来月アメリカが予想通り利上げに踏み切る場合、韓国とアメリカの間の金利の差が0.5ポイントに広がるため、資金の流出が懸念されます。
韓国国内の経済状況は、雇用が改善するどころか、むしろ悪化しています。
3月の産業生産は、この2年あまりでもっとも大きく減少したほか、製造業の稼働率は、金融危機当時と同じ水準に下落しました。
物価上昇率も、韓国銀行の目標値には遠く及びません。
このため、3%という韓国のことしの経済成長率の見通しが有効なのかどうかについて、政府関係者の間でも論争が生じています。
こうしたなか、金東兗(キム・ドンヨン)副総理兼企画財政部長官は24日、ラジオのニュース番組のインタビューで、「最近の経済指標は、多様な解釈ができるシグナルが混在している。いまのところ、3%としていることしの経済成長率の目標を見直す計画はない」と述べました。